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みなさまこんにちは。
自然ふれあい情報館の金井です。

2月29日に実施された修了生活動の様子を少しご紹介します。
アズマヒキガエルの卵塊が、どのくらい自然園にあるのかを知るための調査です。
いったい何匹分の卵塊が発見されたのでしょうか。


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アズマヒキガエルの卵を池からすくっている様子




その前に、アズマヒキガエルの話をしなくては・・・!

アズマヒキガエルは、北区では「お馴染みの」といっても過言でもないくらい、身近なカエルです。
当館周辺だと、例年2月中旬から3月上旬にかけて、目撃情報をよく耳にします。
「道路を歩いていた!」というお話が多いです。

なぜ道路を歩いているのか?それは・・・



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アズマヒキガエル(計3匹)



「産卵」という一大イベントがあるからです。
オスもメスも、区内各所にある水辺に集まります。
そして、上記写真のように、メスをめぐってオスたちのバトルが繰り広げられるわけです。

たとえば、当館にある自然園のトンボ池では、
2024年 1日あたりの最高目撃数は31匹
2023年 1日あたりの最高目撃数は23匹
2022年 1日あたりの最高目撃数は44匹
最も多い年だと、2016年で166匹のカエルが確認されています。

熱いバトルが繰り広げられていたことでしょう!!

産卵シーズンに自然園ガイドに参加される方は、毎年池にいるカエルの数にびっくりしています。

1匹のメスがおおよそ2000~8000個の卵(それ以上とのうわさも・・・!)を
産んでいるといわれているので、卵も結構なボリュームです。
なので、卵を見た方の多くが「どんだけカエルになるんだ」と、思ってしまうのも頷けます。

しかし、実際は自然淘汰で生き残れるのは一握り。
しかも自然園には、カルガモがオタマジャクシを食べに襲来します。
オタマジャクシバイキングの穴場として認知されたのか、毎年やってきているのですが、
2020年には、オタマジャクシ全滅状態だったそうです。

カルガモはただ食べているだけ。やっとのこと見つけた食料がオタマジャクシだったのかもしれない。
でも、カエルの存続の危機になるほど食べてもらっては、後世が困る!ということで、
スタッフたちは、卵塊の数を確認したり、池にきたカエルの個体数の数を数えたりしています。

今回は、その活動の一部を、修了生さんと実施したというわけです。
活動にご興味ある方は、修了生さんであるなし問わず、ぜひ自然ふれあい情報館にお問い合わせくださいませ!

さて、ここで本題の活動内容に入ります。

これまでは、卵塊を発見したら、何本あるのかを手で数える方法をとっていました。

ですが、今年は、重量で図っておおよその本数を計算する方法をとりました。
(一気に卵が1か所に集中してしまって絡まりすぎていたこともありまして)



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トンボ池(エコトーン)にあった卵塊。
おおよそ1940g(バケツ重量・水を抜いて)でした。


1匹分の卵塊がおおよそ440gでしたので、エコトーン(水から陸に、なだらかに移行していく場所)1940gは、
おおよそ4匹分くらいかな?と計算しました。

そのようにして計算することで、今年の自然園の池には、全部でおおよそ20匹分(60本ほど)のアズマヒキガエルの卵があることがわかりました。

2023年は手で数えて36本、2022年は60本でした。
去年よりは卵塊の数が多いようですね。

確認した卵塊は、池にそっと戻しています。
よく日の当たるところにある卵からは、すでに卵からオタマジャクシが出始めています(とはいえ、まだ泳げない状態です)。

これからは、カルガモ対策作業を行います。
無事たくさんのオタマジャクシがカエルへと成長していってくれるといいのですが・・・。

ちなみに今年も館内では、カエルの卵塊約2匹分を展示飼育しています!
館内飼育のため、成長が早いですね。すでに、動き始めている個体もいます。



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一塊分が、約1匹分の卵塊でした。


オタマジャクシの成長の様子を見たい方、アズマヒキガエルを見かけた方、
アズマヒキガエル情報を知りたい方は、ぜひお気軽に情報館までお越しくださいませ。


(金井)



# by jyohokan | 2024-03-07 16:28 | 修了生活動情報

みなさま、こんにちは。
自然ふれあい情報館の金井です。

2024年3月3日に、みどりと環境の情報館「エコベルデ」で自然教室を開催しました!

エコベルデは日当たりがよいので、早春から花も小動物もよく見つかるのです。

教室のようすを少しお見せいたします♪


自然教室「春をさがそう!~生きものみっけ~」を実施しました_f0361087_14275878.jpg


この日は朝の気温が2℃、日中の気温が14℃。
春と考えると、まだまだ寒いなと感じる日となりましたが、小さな花を見つけたり、
アブやハチなどが花で蜜を口にするようすや、テントウムシが枯れ葉の上でひなたぼっこする様子を観察することができました。


自然教室「春をさがそう!~生きものみっけ~」を実施しました_f0361087_15011685.jpg
ホトケノザとナナホシテントウ



自然教室「春をさがそう!~生きものみっけ~」を実施しました_f0361087_15012898.jpg
エコベルデの芝生広場には、オオイヌノフグリが一面に咲いてきれいですよ!



自然教室「春をさがそう!~生きものみっけ~」を実施しました_f0361087_15014548.jpg
2匹そろってひなたぼっこですね(ナナホシテントウ)



あたたかいと思ったら寒くなって、寒くなったと思ったら暖かくなって・・・そうして少しずつ春のあたたかさがやってきますね。
気温の変化によって、生きものたちの動きはどのように変化していくのでしょうか?

教室では、草花や小動物のそんな変化に注目しながら、ビンゴゲームを解きました。


自然教室「春をさがそう!~生きものみっけ~」を実施しました_f0361087_15091600.jpg

今年は、カマキリの卵、カエルの卵塊も見つけることができて、みんな大喜びでしたね。

春はもちろん、エコベルデだけに訪れているわけではありません。
ぜひ身近な空き地、河川敷、道端でも春を見つけてみてくださいね。

そして、ぜひ見つけた生きもの情報は、エコベルデ、そして自然ふれあい情報館のスタッフに教えてくださいね♬


エコベルデ情報はこちらから↓



(金井)


# by jyohokan | 2024-03-06 15:20 | 講座・教室のようす

2024年めだか3月号

情報館通信「めだか」2024年3月号は「アズマヒキガエルの蛙合戦」です。
産卵にやってきたアズマヒキガエルたちのようすをお伝えします!


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# by jyohokan | 2024-03-01 00:00 | めだか

2024年3月の開館スケジュールをお知らせいたします。


2024年3月の開館スケジュール_f0361087_18180088.jpg

# by jyohokan | 2024-03-01 00:00 | 開館スケジュール

こんにちは。
自然ふれあい情報館スタッフの金井(かなっぺ)です。

今年も自然園に、カエルたちがやってきましたよ~!!
産卵シーズン到来です。



蛙合戦はじまりました!2024_f0361087_12000240.jpg

日曜日までは1匹も確認していませんでしたが、休館(月曜日)明けの今日、目視で25匹発見!!
卵塊も発見できました。

一昨日、昨日とあたたかく(最低気温10℃以上、最高気温は17℃以上でした)、今日も最高気温20℃超えのあたたかい日となるようですので、出てきたのかもしれませんね。

そして斜面林では、フクジュソウの花が開花しています♪
あたたかくなってきたので、開花している花の数も増えてきました。
春を感じますね~。


蛙合戦はじまりました!2024_f0361087_12051664.jpg



ところが明日以降、天気が下り坂となり、また冬の寒さに戻ります。
フクジュソウはあたたかくならないと花が開かないため、土曜日か、翌週月曜日以降に見に来ていただくといいかもしれません。

カエルたちも、急な寒さにどうするのか気になるところです。
またねぐらに戻って休憩するのでしょうか?

ぜひお気軽に自然園の様子を見に来てくださいね。






# by jyohokan | 2024-02-20 12:22 | 自然情報